pure。

追求


全校集会の時、あることをミオに聞いた。

 ...リュウの事。

 『...ねー、ミオさあ、兄ちゃんいる??』

一瞬ミオはびっくりしたようなカオになった。

 「あれえ??メイにその事話したっけ??覚えてないんだけど...」

 『うん。そりゃそーだよ。ミオ、そんな事話してないもん。』

 「え...なんで知ってンの??」

 『もしかして、一人暮らししてて、リュウとかゆー名前?!』

 「は?!なんでそこまで知ってンのさあ?!つか...あれだよ。」

ミオは、3年生の列を指さした。

 ん??と思って見た。



....え....??

 
 列のうしろから4番目。

あれって...

 『リュ...ウ....??』

 「同じ高校通うのはイヤだったけどね...」

 『あたしね...リュウくんと、マンションの部屋、近いンだよね...』

 「ふーん。だからかあ。」

その時、涙があふれそうになるほど嬉しかった。

 
 ミオは、恋のキューピットかもね。
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