悲しみの向こうへ
私の家族
 「めぐちゃん、おいで」

ポンポンと膝の上に私はその人の呼びかけてくれる声に反応し、膝の上に座ってにこにこと嬉しそうに笑う。


「めぐちゃんはかわいいねッ♪」

そう言ったその人は、私の実のお母さん。




「あ〜!!めぐばっかりずるい〜!!」

そう言ってふてくされながらお母さんと私に言っているのは、私の次女のお姉ちゃん。




「めぐはお母さんに甘えんぼうさんだね。」

そう、言いながら笑ってるのは私の長女のお姉ちゃん。


お父さん、お母さん、長女のお姉ちゃん、次女のお姉ちゃん、私。

四人暮らしでアパートに住んでいました。


その当時、私は3歳だったと思う。
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