私。
「なんで、助けようとしないんだよ!!」
「すまない…」
「すまないですむかよ!あんたらは、あんたら教師は、゛すまない゛ですませんのか!?あんなに、傷ついて…苦しんでる捺を、生徒をみて、なんとも思わないのか!?……聞いてんのかよ!」
「すま…ない…。…すまなかった…。」
「傷痕は消えても、『イジメられた』って言う事実は消えねぇんだよ!!どんだけ時が経っても、どんだけ楽しい思い出を積み重ねても、事実は絶対に捺につきまとう。つきまとえば、必ず捺は苦しむ。下手すれば、死ぬかもしれねぇトコまで行くんだよ!!」
本当に、消えないんだ。何時まで経っても。背中にへばりつくように。何をするにも、つきまとう。暗くて、光さえ届かないような、暗黒の闇が。