私。

涙 恭祐side




「捺ちん、また来たよー♪」


「よく、飽きませんね。」



捺ちんが目を覚ましてから、一週間が経った。捺ちんは、管もとれてあの時みたいな痛々しい姿は無くて、ピンピンしてる。
そして、今日明日を使って検査をするらしい。これで、異常が無ければ退院らしい。


「恭祐先輩?どうかしました?」


「へ!?」


「暗いです。いつもの恭祐先輩じゃないです。」



俺はまだ、聞けないでいる。あの日の事を。聞いてしまえば、捺ちんが捺ちんでなくなってしまいそうで怖い。まぁ、ただのイクジナシなんだけどね。
でも、聞かない限り、捺ちんも俺も前に進めない気がする。
……。頑張れ俺!自分に負けんな!!




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