私。
誰を信じればいいかわからずに、気持ちを溜め込んで。けど、吐き出し方を知らない。だんだん積もっていって、いつしか、心を閉ざした。
そして、イジメの理由。
〔入学式の日。声を掛けたけど、無視された。〕
でも、捺は無視した訳じゃない。嬉しかったんだ。声をかけてくれた事が嬉しくて、けど、なんて返事を返したらいいかわからなくて、喋れずにいた。それを声を掛けたた子達は、゛無視された゛と思ってしまった。そして、この高校はエスカレーター式だから、ほとんどの生徒がそのまま高校にあがる。中学からの人達の影響力は、高校から入って来た人を飲み込んでいって、捺に味方が居なくなった。