メモリー

抜け出した少女



ここは、闇の世界に住んでいる者しか知らない場所。


この場所に、複数の人が血を流して倒れている。その真ん中に立っているのは、刀を持ち、黒い服に身をつつんでいる少女。


と、少女のそばで一人が立ち上がる。


「血桜。お前は……。何を望む。 殺し屋という、殺人者の存在で 向こうの世界は、お前には関係がない。絶対に逃げ出せない。」


「五月蝿い。私は逃げるのではないわ。見つけるの、自分が命を懸けて守れる存在を。そのために、私は抜けるよ。この、組織から。」


「さようなら。」


バシュッ

男の首を切り、少女は歩きだした

命を懸けて守れる存在を探しに、
光の世界へ――……
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