優しい風〜隠れ美少女の初恋〜【完】
「“きーちゃん”…?
あ、きーちゃんっ!!」



オマケに基槻まで写真を指差しながら立ち上がった。

お父さんとお兄ちゃんもリビングに来る。

お兄ちゃんは「あれ?遊じゃん。何気に、ランドセル背負った俺が後ろに居る」と、アルバムを持ち上げて懐かしんでる。



「「嘘っ!?」」



私と基槻は写真を覗き込む。

ボヤけてるけど、確かにお兄ちゃんだ。

…よくわかったね;;(笑)



「あのきーちゃんが、遊だったんか…(笑)」



基槻はみんなの前だと言うのに、私を後ろから抱き締め、頭に顎を乗せて来た。

恥ずかしいけど、でも嬉しさが勝ってしまう。
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