優しい風〜隠れ美少女の初恋〜【完】



―――21時を回り、私は2階へと来た。



「客室と俺の部屋、どっちがどっち?」



基槻は左にある自分の部屋と、右にある客室を指差しながら私たちを見た。



「「こっち」」



私とお兄ちゃんは、互いに客室を指差す。

すると基槻は愕然とし、お兄ちゃんはニヤニヤとした。



「ほら…男は男同士が良いでしょ?」



私はお兄ちゃんのニヤニヤとした顔に若干、引きながら言う。

お兄ちゃんは「それは基槻が可哀想だ」と私を基槻の部屋の方に押す。

…え?;;

意味がわかりませんが;;

私は首を傾げながら、お兄ちゃんに「やっぱり、私が1人で寝るよ」と言った。
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