優しい風〜隠れ美少女の初恋〜【完】
「へ――っ!?;;」



…何…今の…。

私は一瞬の出来事を理解、出来ず、唇に手を当てた。



「ファーストキス貰いー(笑)」



…キキキキ、キスぅー!?;;



「あわわわっ!!;;」



私は驚いて、基槻から離れ、黒いモコモコの絨毯の上に踞った。



「ははは恥ずかしい…っ!;;」



「そんなんでこの先、どうすんだよ(笑)」



…ここここ“この先”っ!?;;

私…持たない!;;

心臓が、壊れちゃう…っ!;;



「遊、おいで?」



でも、基槻の優しい声に導かれ、素直に顔を上げ、ちょこちょこと基槻の足元へ行く。
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