優しい風〜隠れ美少女の初恋〜【完】
頭を下げた私は遺影を抱えて、霊柩車へと向かった。



「遊…!」



そんな私を止めた基槻。

私は「ん?」と、振り返った。



「俺、風君の代わりは出来ない。
俺は風君じゃないし、絶対になれるわけがないから…。
でも、約束したんだ。
“遊を守る”って―――。
だから、ここで言うのはおかしいけど…言うな?」



「うん…?」



「俺と家族になって欲しい…っ」



私は基槻を見つめたまま、思考が停止した。

お兄ちゃんと基槻との、いつの間にか交わされてた約束にも驚いたけど、何よりも、プロポーズに驚いた。
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