優しい風〜隠れ美少女の初恋〜【完】

お互い、最初はバイトだったのに不思議な感じ。

私は事務所での明日の準備を済ませ、「帰ろうかな」と、呟いた。

妃ちゃんは「彼氏にご飯でも作るの？」なんて言ってる。

１９歳で彼氏なしの妃ちゃんは、基槻と長く付き合ってる私が羨ましいんだって。



「食事は基槻のお母さんが作るから。私は、部屋を掃除して、出迎えるだけだよ？」



私は退勤のスキャンをした。

「基槻さんが見たいー！」と言ってる妃ちゃんと、それを宥める貴子ちゃんに「お疲れ様ー」と言って、私は裏口に出た。

車に乗り込み、家へと帰った。