優しい風〜隠れ美少女の初恋〜【完】
その事を剛に相談すると、笑われた。

…やっぱりな。



『お前マジで初(うぶ)!』



「あ?」



『今は好きなら隠せば良いだろ。下手に言って嫌われた方がダサい!(笑)』



「ダサいってな…。
俺は遊を好きじゃなかった。ただの罰ゲームがきっかけなんだぞ?」



『じゃ、謝って誠心誠意、尽くせば良い話』



「他人事だな;;」



『他人事だし?(笑)』



…相談する相手を間違えた。

ーーガン

そんな時、部屋から物音が聞こえた。

…聞かれてたか…?

俺は慌てて電話を切り、部屋に入った。

けれど遊は、ベッドの中に居た。

俺は遊の頭を撫でる。

…ごめん、遊…。

でも俺、好きだわ…。



―基槻 SIDE END―




< 37 / 252 >

この作品をシェア

pagetop