優しい風〜隠れ美少女の初恋〜【完】
『俺は遊が好きじゃなかった。ただの罰ゲームがきっかけなんだぞ?』
ねぇ基槻…―
私、聴いてるよ…―。
貴方は今、何て言った?
私と付き合ってるのは、罰ゲームなの?
大好きだった人からの裏切りを知った時、どうすれば良いのだろうか。
けど、騙されてた自分が何よりも嫌い。
自分が、憎い――――。
…基槻は、負けたから、友達に従っただけだもんね。
私、貴方が私を手離す時は、素直に受け入れてあげるね。
ただ、罪悪感があるなら、私の…私にアピールさせてよ。
基槻が“好き”って事。
それがダメだったら、諦めるからさ…―
基槻の事をちゃんと、諦めてみる、から…―
だから今はまだ、私の傍に居てよ…―――。