優しい風〜隠れ美少女の初恋〜【完】
俺は遊を抱き締めた。
遊はきっと、兄貴に遠慮してると思う。
優しい心を持ってるヤツだから。
「遊?」
「お兄ちゃんに、謝らないと…」
どうしてこんなにも人に優しいのだろうか。
兄貴がたった1人の家族だから?
俺には甘える事の出来る親や姉貴も居たから、遊の我が儘や願いを受け止めるのに。
でもそれは、遊と俺の育った環境の違いなんだろうか。
俺がもっと、遊の深い所まで、入らないといけないのか?
俺は遊の頭を撫で、涙を拭いて、微笑んだ。
「遊は、謝らないで良いんだ」
もし、謝りたいと言うなら、そこで、俺も頭を下げる。
守れなかった事を。
だから、泣くなよ―――…。
―基槻 SIDE END―
遊はきっと、兄貴に遠慮してると思う。
優しい心を持ってるヤツだから。
「遊?」
「お兄ちゃんに、謝らないと…」
どうしてこんなにも人に優しいのだろうか。
兄貴がたった1人の家族だから?
俺には甘える事の出来る親や姉貴も居たから、遊の我が儘や願いを受け止めるのに。
でもそれは、遊と俺の育った環境の違いなんだろうか。
俺がもっと、遊の深い所まで、入らないといけないのか?
俺は遊の頭を撫で、涙を拭いて、微笑んだ。
「遊は、謝らないで良いんだ」
もし、謝りたいと言うなら、そこで、俺も頭を下げる。
守れなかった事を。
だから、泣くなよ―――…。
―基槻 SIDE END―