the Twin
「………は???」
「蓮…れんっ……!!」
私が抱きつこうとすると、彼はそれを阻止する。
「俺は蓮じゃない。」
「だって……」
『そっくりだよ』
って言おうとしたら、彼は私の言葉を遮って言葉を続ける。
「蓮は、俺の兄貴。」
「あ、にき??」
さっきまで泣いていたせいで、言葉は途切れ途切れになる。
「そ、兄貴。
もう死んだけどね。」
彼は私に現実をつきつける。
『死んだ』
その言葉に心臓が跳ね上がる気がした。