新選組と現代少女(?)
「私の目の前に現れた時から??」
土方さんは大きなため息をついて、自分に差し出された洋服をつまみ上げた。
江戸の時代にはまだ洋服が無かったため、土方さんは、それを不思議そうに観察していた。
着ろっつったって、どーやって着ればいいんだ??
とでも言いたそうな顔で服を見つめる。
「おい。板倉。どうやって着るんだ?」
凛は、面倒くさそうに土方さんをみて小さくため息をついた。
「脱いでください。」
「はぁ?俺、餓鬼には興味ねぇよ。」
「はぁって、それこっちの台詞ですよ。私だって、おじさんに興味ありません。着替え、手伝いますから、脱いでくださいって、言ったんです。勘違いもほどほどにしてください。」