新選組と現代少女(?)


「そーみたい?」




相変わらず男は何もいわないでただ立っているだけ。




「そいつはほっとけないな。おっさんもう一度聞く。なにやってんだ?」



新八がさらに詰め寄るが男は何も答えない。




それどころか、再び歩き出した。




私はまた引きずられる。



屯所の廊下を降りる前に私を担ぎ上げて再び前をむく。




真っ直ぐ入り口に向かって歩いていく。




「や!ちょ下ろしてよ!」



肩の上でバタバタと手足を動かして誘拐阻止をはかる・・・・




が、効果なし。




そんなことしてる間にもどんどんと進んでいく。



結局入り口まで連れてこられてしまった。




入り口というより・・・うえ?




「沖田さん・・・たすけてくださいよぉ!」




「凛ちゃん。助けてあげたいの山々なんだけどさ?そこまで木刀届かないし。」




そう。




入り口というより上なのだ。













< 144 / 147 >

この作品をシェア

pagetop