新選組と現代少女(?)
「そーみたい?」
相変わらず男は何もいわないでただ立っているだけ。
「そいつはほっとけないな。おっさんもう一度聞く。なにやってんだ?」
新八がさらに詰め寄るが男は何も答えない。
それどころか、再び歩き出した。
私はまた引きずられる。
屯所の廊下を降りる前に私を担ぎ上げて再び前をむく。
真っ直ぐ入り口に向かって歩いていく。
「や!ちょ下ろしてよ!」
肩の上でバタバタと手足を動かして誘拐阻止をはかる・・・・
が、効果なし。
そんなことしてる間にもどんどんと進んでいく。
結局入り口まで連れてこられてしまった。
入り口というより・・・うえ?
「沖田さん・・・たすけてくださいよぉ!」
「凛ちゃん。助けてあげたいの山々なんだけどさ?そこまで木刀届かないし。」
そう。
入り口というより上なのだ。