新選組と現代少女(?)



私のわがままかもしれないけど、悲しい。



近「・・・ま、まぁ歳、落ち着け。凛くんも。私達は、君をとって食ったりしないから、ここにいるといい。嫌ならば仕方ないが。」



このピリピリとした空気のなか、近藤さんは私に笑顔で尋ねてきた。



近藤さんの気持ちは、嬉しい。



行く宛もない私を置いてくれるなんて。



けど、今言い合ったばっかりだし。



ここにいるのは気まずいかな。



思ったことを素直に話せればいいのに。



私は、つい覚めた口調で、



凛「いえ。近藤さんのお気持ちは、嬉しいですが・・・私はともかく、皆さんは、嫌でしょうから。」



って言ってしまう。



この時代のことだ。



知らない人一人をここにおくなど無理なことだろう。











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