★守ってダーリン★
 放課後。

「夢乃。帰るぞ!」

「えっ?あ・・・・・・うん」

「夢乃、昼休みどこ行ってた?」

「え~っと、音羽と遊んでた」

「嘘つくなよ。前村達は教室にいた。夢乃、上原に呼ばれてただろ?」

「なんで知ってるの?」

「上原に何か言われたか?」

「・・・・・・」

 どうしよう。言うなら今だよね・・・・・・?

「神谷くん。もう私のこと守らなくていいよ」

「は?どうした、急に」

「別に、深い意味はないんだけどさ・・・・・・」

「なんか理由あるんだろ?言えよ」

「・・・・・・」

 ダンっ!

 痛っ! 何?キョロキョロとまわりを見渡すと、私は空き教室に押し込まれていた。

「言えよ」

 そう言った神谷くんは私を壁に押し付けた。鋭い目つきで私を見下ろす神谷くん。本当のこと・・・・・・言っちゃおうかな?

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