ラブソング
2時間経過―――――


さすがに俺等が出てこないとわかると、人も減っていった。


「ちょっと、人減ったな。」


「今のうち出るか。」


「早くかーえーりーたーい!」


リンが拗ねだしたから、


俺等は立ち上がり、荷物を手に持った。


だけど、その一瞬、俺の耳に届いたオトに俺は教室から駆け出した。


「「あ!!おい、イクー!!」」


ユサとリンの声が聞こえたけど、構ってられないぐらい急いで走った。


階段を駆け上がり、廊下の突き当たりで止まる。


ココだ・・・。


『音楽室』



音の発信源。


乱れた息を整えてドアを開ける。
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