TIME
まさか、OKしてくれるとは思わなかったけれど、笑顔で返事してくれた。

‘俺も莉亜のこと好き。
だから、絶対に受かれよ。’

そういってくれた。

付き合いはじめてから
10ヶ月目の記念日である12月12日に、彼はドタキャンして他の子と会っていた。

少し前から噂になっていた彩華先輩だった。

あたしの1つ上。和樹の一つ下。
よりによって、ダンスサークルの人。


あたしと和樹が付き合ってるのも
知っていたはず。

あぁ、思い出すだけで
なみだがでる。

腕だけは自由に動かせて良かったと思う。
誰かに拭ってもらえないまま
涙が流れるのをそのままにするのは辛いから。

自分で拭えるでしょ?
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