汚恋
「なんか手伝うことない?」
「ハルはそこに座っていればいいの!」
もぅ…なんか私に出来ることないかな
辺りを見渡した。
あまり物がない殺風景な風景だった。
こんな広い家にいつも一人で過ごしてるんだ…
そう思うと自然と涙が頬をつたった。
「ハル~ご飯できたよ!って、どうしたの!!!!」
涙がとめどなく出てくる。
一樹がこっちに駆け寄った。
「…一樹がぁ、いつっもこの家で、一人でいたんだって思って…いつのまにか泣いてた。」
「俺の為に泣いてくれるの?」
そういうと抱きしめてきた。
とても優しく抱きしめてきた。