ffに愛して
強制恋愛っ?!
「お前、俺と付き合え」


「??」



私の名前は北野寧々(きたのねね)。


吹奏楽の名門、花村高校にかよう2年生。
夏に先輩が引退してから、部長になった。

そして今、目の前にいるのは木村翔(きむらしょう)。


顔、スタイル、学力、運動神経。
どれをとっても、いたって普通。中の中。



「あのぉ…」
「じゃ、今から俺の彼女っつーことで」

はっ?意味わかんないんですけど?!


「むり、ムリ、無理」

第一、彼氏とかいらんし。
部活だって忙しいし。

「どうせ、俺のこと好きじゃねえんだろ?
知ってるよ。」


オイ、知ってんのかいっ!


コイツの思考回路がよくわかんない。


「ほんとに付き合うとか無理なんだけど」
「は?寧々に拒否権なんてないけど?」



なんなのコイツ。
しかも呼び捨てとか…


「~っ!と、とにかく!!
付き合うとかマジでないから」



信じられない。
あんなヤツ二度と関わりたくない。



キーンコンカーンコーン


予鈴がなった。
私は、慌てて教室へ戻った。
……木村も。


なぜかその後の授業には
身が入らなかった。








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