天使とわたし
「ねぇねぇ♪決心付いた?」
ベッドに顔を乗せながらこちらを見るアキト
窓辺に座りながらなにやら難しそうな本を読むカオル
「……だって一回運命変える人のお手伝いしたら
一生ここには戻って来れないかもしれないんでしょ?」
「最悪はねー♪でも上の人が決める事だからねっ
僕はなーんにも言えないよー♪」
「でもわたしには大切な友達が居るし……」
「……ククク…」
アキトが怪しく笑った
「何?」
「その大切な友達のためにも
早く運命を変える人のお手伝いしたほうが良いよ♪」
「えっ!?」
「上の人はどんな手を使ってでも君に
その仕事をやらせたいみたいだからね?」
「どういう……事?」