天使とわたし
第四章★
心を置き去りにして
「わたしは…死んでしまうのかしら」
外で遊ぶ子供達を眺めながらわたしは
看護師さんにそう呟く
「それは加奈ちゃんしだいじゃ無いかしら」
看護師さんはわたしの点滴を変えながらそう返事する
「…その答え…前に居た看護師さんも言ってた」
「あら…そう…
なら看護師さんは皆そう思ってるんじゃ無いかしら」
看護師さんは点滴を変えた時間を見るために
腕時計を見ている
「そんな事はありえない……
だってこの世界中の人間は
皆ちがう方向を向いているのだもの」
なぜわたしは自由に遊べないのかしら