天使とわたし





そうカオルが呟くと
もうわたしはすでに校門の前に居た








夕暮れに染まる校舎






わたしの手を取るカオル








その全てがまるで…





まるで…










「……どこに行くの?」








目の前にはアキトが立っていた







カオルは気付かないふりをしているのか…




アキトのほうを見ることも無い




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