空を散歩する
わたしは立ち止まった。
空を見上げる。
雲一つない、青い空を。
先輩も、そしてポケットに入っていたファーガルも見上げるが、その目には苦痛が。
ぎらつく太陽。
雨は止んだ。
弟に妹は、オモチャに大喜びだった。
雪が降ってる!と、はしゃいでいたが、合戦をするヒマも、ダルマを作る間もない。
晴れたからだ、
カラッと晴れた。
いや、
晴れすぎた。
「てか、なんなの?この天気」
「サリナムが機嫌いいんじゃないの?電話で話したんだろ?」
「したけど、途中で切れちゃった」
わたしは額の汗を拭った。
暑い。
あまりに熱い。
12月の天気ではない。