俺はキミをいつまでも…

不意に左を見ると、私の頭に衝撃がはしった。


「…私…誰…?」

左にあった鏡が私じゃない女の子を映していた。


『…さ、咲良…?
あなた…何を言っているの?』



顔を真っ青にした女の人が声を震わせながら問いかけた。



『お母様、落ち着いてください。詳しい検査が終わるまで、あちらの待合室でお待ちください。』


そういうと、看護師さんが女の人を連れていった。


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