君が望む世界の中で
第1話 孤独の中での出会い
僕は周りから忌み嫌われる存在だった。こんな力を持ったせいで妬まれ、恐れられ、避けられてきた。そのせいで、友達はおろか自分の内心を話せる人もいない。だから、僕は自分の世界に逃げ込んだ。僕の唯一の楽しみと言えば海を眺めることだった。僕は海が好きだ。小さい時から何かと落ち込んだりすると海をよく見に来た。海は僕の悩みなんて取るに足らない事だと言っているかのようだ。今日も、学校をサボって海に来た。学校に行っても冷たい視線が僕を差し。まるで、現代から取り残された過去の遺物を見るかの様な感じだ。今日いつもと違った。先客がいたのだ。あの青い海に潮の香りが香る輝く太陽を写す海に行くまでは。「今日は先客がいるのか・・・。帰るか」と思いつつも。その、海辺の近くの日の当たる温かい土手に寝ている女の寝顔がかわいくて、きれいだった。僕は思わず、いつも持ち歩いているカメラで写真を撮っていた。僕はあの時以来から人に興味を示す事なんてなかったのに。「パシャ」とのシャッター音で女は目を覚ましたようだった。「君は何をしているのかな?」と大きな瞳で僕にやさしい声で問いかけてきた。僕は思わず「すみません・・・」と言ってその場から逃げだそうとした。その時、「君はまた逃げ出すのね。」と言われ、僕の思考回路は完全に停止した。「なんで・・・」驚きを隠せなかった。「なんで・・・。さ~なんででしょうね。」と女は笑みを浮かべてそこを後にした。僕は驚きすぎていた。その女の言動もそうだが、僕の心を見透かしているとでも思ったのかもしれない。
僕は家に帰っていた。いつものように部屋に行きパソコンの電源を入れ、音楽を聴いて心を落ち着かせた。そして、デジカメのSDカードを取り出し、データを確認したが、そこに写っている女には会ったことも見たこと初めてだった。でも、女の一言が頭から離れなかったこともあるが、女の寝顔に僕は心の何処かに熱い何かを感じていたのかも知れない。そんなことはないのに。僕はあの時から何も望まないし。期待もしないと決めた。だから、世界を拒絶したんだ。
僕は家に帰っていた。いつものように部屋に行きパソコンの電源を入れ、音楽を聴いて心を落ち着かせた。そして、デジカメのSDカードを取り出し、データを確認したが、そこに写っている女には会ったことも見たこと初めてだった。でも、女の一言が頭から離れなかったこともあるが、女の寝顔に僕は心の何処かに熱い何かを感じていたのかも知れない。そんなことはないのに。僕はあの時から何も望まないし。期待もしないと決めた。だから、世界を拒絶したんだ。