運命の出会い
母は私にハッキリと今の状況を話してくれた。

母も父も隠しきれなかったんだろう。


「詩音。いつ高校にもどれるかわからない。病院で治療しなければならないの。」


母はハッキリとした口調で言った。

まじめな顔で冗談ではないということがわかった。


母がまじめな顔をしていっているけど、私は冗談だって思いたかった。


「うん........」

「詩音。なきたい時はないていい。叫びたいときは叫んでいい。苦しいときは苦しいって言って。治療をしている間は言いたいこと言って。」


「うん....」


母はいま自分にできることを探しているのだろう。
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