先生に囚われて
それから多分怒り狂ってるであろう、胡桃に電話をかけた。


「も」

『今まで何してたのよ、バカヤローッ！！』


キーン、ってした。

耳がビリビリしてるよ。


第一声すら遮られた私は、延々30分説教を聞かされた。
もちろん反論どころか口を挟むことすら許されなかった。


『とにかくっ、……心配したんだよ！ばかぁ！私に何か言うことは？宮野さん』

「ご、ごめんなさい。心配してくれてありがとう、松本さん」

『うむ。一週間分の飲み物代でいいよ』

「え！？ちょっ」

『何か？』

「……いえ、奢らせて頂きます」


結局、胡桃は私が先輩たちに呼び出されてことをなんとなく分かっていたみたいだった。


ぞろぞろと連れ立って歩いてるのをたくさんの生徒に見られていたから、その内の誰かに聞いたんだろう。


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