先生に囚われて
暴かれる関係
しばらく誰も話さず沈黙が続いていたけど。
「じゃあ片付いたことだし、俺は戻るからな」
りぃ君が呑気にあくびをして伸びをしながら歩き出す。
「私も屋上戻ろっかな。あ、牛乳ぬるくなってるかも」
ずっと持っていた紙パックを思い出し、少し憂鬱な気分になった。
やっぱ、お茶にすればよかった。
隣を歩きだした私に、りぃ君が苦い顔を向けてため息を吐く。
「お前なぁ、仮にも教師の目の前でなに堂々とサボり発言してんだ。教室行け」
「ん〜」
「おい、聞いてんのか?」
りぃ君が私の背中を軽く叩くと、瞬間、後ろからゆっくり声が聞こえてきた。
「え?二人って……?」