先生に囚われて
「歌〜!歌ちゃ〜ん!待たせたなっ!」


りぃ君とヒロくんと三人でテレビゲームで遊んでいると、バタバタと大きな足音とともに騒がしい人が現れた。

「な、なっちゃんいらっしゃい……、苦しいよ」

「おい馬鹿野郎。歌を締めつけんな」


私の身体に巻きつくなっちゃんの腕からりぃ君が助けてくれた。


「おい那鶴!歌に抱きつくんじゃねえ!」

「あぁん?やんのかこら。ちびっ子ヒロくんは俺に何で勝てるってんだ?こないだゲームでボロクソに負けたの忘れたのか?ん?」

「……むっ!」

「なっちゃん、ヒロくんいじめたら嫌いになるよ」

「歌!うそうそ!いじめてない!俺いじめてないから!!」


相変わらず騒がしいなっちゃんが来るとヒロくんとケンカになることも多いけど、ここが明るくなるしとっても楽しい。

ケラケラと笑っていると、ソファで呆れたようになっちゃんを見ていたりぃ君の携帯電話が鳴った。



「……なんだ。あ?……あぁ、わかった」

「……」

電話で喋るりぃ君をジッと見つめる。

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