先生に囚われて
「……歌、悪い。俺行くわ」
私の頭をポンと一度叩いてからりぃ君が立ち上がる。
「理一またかよ〜」
今度はなっちゃんが呆れたような視線をりぃ君に向けながら、空いた私の横に座った。
……知ってる。
これは女の人に会いに行くんだ。
りぃ君は金曜日にここに来てくれるけど、たまにそのあとお出かけする。
前にりぃ君に聞いたら困ったように笑うだけで教えてくれなかった。
だからりぃ君がいないところでなっちゃんに聞いたら「理一は女の人のとこに遊びに行っちゃったんだよ〜」と言っていた。
恭弥は教えてくれないけど、なっちゃんはりぃ君が女の人と遊ぶのがあんまり好きじゃないみたい。
……わたしも好きじゃない。
女の人に会いに行くりぃ君を玄関までお見送りするときは、いつも胸がモヤモヤする。
なんだか気持ち悪いんだ。
それでも、もう習慣になってしまったお見送りをするためにりぃ君に続いてソファを立ちあがった。
私の頭をポンと一度叩いてからりぃ君が立ち上がる。
「理一またかよ〜」
今度はなっちゃんが呆れたような視線をりぃ君に向けながら、空いた私の横に座った。
……知ってる。
これは女の人に会いに行くんだ。
りぃ君は金曜日にここに来てくれるけど、たまにそのあとお出かけする。
前にりぃ君に聞いたら困ったように笑うだけで教えてくれなかった。
だからりぃ君がいないところでなっちゃんに聞いたら「理一は女の人のとこに遊びに行っちゃったんだよ〜」と言っていた。
恭弥は教えてくれないけど、なっちゃんはりぃ君が女の人と遊ぶのがあんまり好きじゃないみたい。
……わたしも好きじゃない。
女の人に会いに行くりぃ君を玄関までお見送りするときは、いつも胸がモヤモヤする。
なんだか気持ち悪いんだ。
それでも、もう習慣になってしまったお見送りをするためにりぃ君に続いてソファを立ちあがった。