先生に囚われて
気づいたときにはりぃ君の開いた片脚の上に座らされ、身体がすっぽりとりぃ君の腕の中に収まっていた。

「わぁっ」

みんなの見てる前なのにっ！


「お！なんだ理一、もう歌ちゃん捕まえたのか〜」

おじさんが嬉しそうに、でも少し拗ねたような声でニヤニヤと私たちを見ていた。

「うるせえな、3年もかかってんだよ」

「おお！なんだそうだったのか！いや、めでたいなぁ」

「そういうことで、瀧川さん、申し訳ないですが綾子さんとは付き合えません」

「いやいや！いいんだ！3年前に話はついていたのに、娘のワガママでまたきみに会いたいというのを無理を言って佐伯さんにお願いしたのはこちらなんだから！」


結局、綾子さんは3年前にりぃ君とデートをして、その時りぃ君に交際を申し込んだけど断られて二人の関係はそれで終わっていた。

だけど諦められず、瀧川さんに頼んで、おじさん伝いにりぃ君に何度か会いに行っていたらしい。
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