先生に囚われて
暗闇の決闘と光
ゾロゾロと囲まれながら一緒に歩く先輩たちと私。

周りは……何か違和感を覚えて振り返る人が何人がいるけど、誰もそれ以上何かをするつもりはないみたい。


まあ、別にいいんだけどね。

あ〜、でも胡桃にはバレたらヤバイかなぁ。

私の事をとても心配してくれるので、こういう時は頭に血が上って暴力沙汰になりかなねない。

胡桃が停学とかになったら嫌だしね。うん、周囲の人にはぜひ黙っててもらいたい。



それから、颯汰郎にも。



今も私が来るのを屋上で待っているであろう颯汰郎が、もしこの事を知ったら……。

きっと悲しむ。


颯汰郎を苦しめたくない。

そんな気持ちあの人には味わってほしくない。

あの太陽みたいに明るい颯汰郎には、似合わない。

颯汰郎は知らなくていい。



だから私は、

制服のスカートのポケットに入っている携帯の存在は忘れることにするよ。


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