先生に囚われて
「3年もいなくなんなよっ!ボケ〜!」

「うん、ごめん。ごめんね」

「うるせえ、許さねえ。罰としてこれから毎日、俺と会え!」


わあ、一瞬で可愛げがなくなった。


憎まれ口はたたくけど、まだ私の肩から顔を上げようとはしないので、
りぃ君にやってもらってた時のように、なっちゃんの背中を優しく叩く。

8歳も年上の男の人にやることじゃない気もするけど、なっちゃんなら怒られないし案外効果的だ。



「……ところで、歌」

「ん?」

「お前、なんでここにいんだよ?」


ああ、ヤバイ。

今、宥めたせいで冷静な判断力がなっちゃんに戻ってしまったらしい。


助けを求めてりぃ君を探すと、我関せずとばかりにソファーに座って煙草を吸っている。


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