【短】『鏡』
それにしても、旧い機械だ。

帰ると必ず、【食事】か【風呂】かを聞く。

どちらかを選ばなければいけない。

選んだら選んだで、【食事】は美味しくても“何種類か”しかないし、【風呂】は熱い。


こんな機械でも、僕は好きだ。

だって、この機械は、科学者だった母さんが始めて創った機械だから。


     カアサンノ『カタミ』ダカラ

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