夢追い人
「ねぇ、この子ん家親厳しいから、午前中いっぱい一緒にいてやって来んない?」
クラブを出ると、外はすっかり明るくなっていた。
今は夏休み真っ直中。8月の朝5時の、少し生暖かい気温の中
彩が気を利かした風に私を彼の前に突き出すと
「喜んで」
彼は地べたに座り込んだまま、深々とソフトドレッドの頭を下げた。
クラブから出てきたみんながまばらに散っていき
「朝ごはんでも食べに行こっか?」
立ち上がった彼はとても背が高くて
服装も垢抜けていて
暗闇で見た時より断然
かっこよかった。
クラブを出ると、外はすっかり明るくなっていた。
今は夏休み真っ直中。8月の朝5時の、少し生暖かい気温の中
彩が気を利かした風に私を彼の前に突き出すと
「喜んで」
彼は地べたに座り込んだまま、深々とソフトドレッドの頭を下げた。
クラブから出てきたみんながまばらに散っていき
「朝ごはんでも食べに行こっか?」
立ち上がった彼はとても背が高くて
服装も垢抜けていて
暗闇で見た時より断然
かっこよかった。