BLACK&BLUE〜私の愛するヤクザ〜【続編】
そう言って、電話をしに行こうとしたマリアを引き止めた。




「マリア、やめなさい!!」




あたしの言葉にマリアが歩くのをやめて振り返った。





「パパは忙しいんだからだめだよ」


「パパはいつでも電話してきていいって言ったもん」





弘さんは確かにそう言ってる。
マリアだけじゃなくあたしにも。


でも、あたしは電話をした事がなかった。



半年くらい前に光が高熱をだした時だってひとりで病院まで連れていった。



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