Snow Song-君といた輝雪-
『あのー…雪葉さん。さっき雪葉さんを絡んでいた男たちって何者ですか?何かただのナンパみたいには思えなかったんですが…』

俺は疑問に思っていた事を聞いてみた。


雪葉の耳に俺のその言葉が届いているはずなのに、雪葉は無視するかのようにただ黙ってクリスマスツリーを見ていた。


多分聞かれたくない事だったんだと、俺は察した。


だから俺は、それ以上もう何も言わなかった。


『ありがとう…何も聞かないでくれるんだね。君って優しいね』

雪葉は俺の方を向いてニコッと笑った。


何かその雪葉の笑顔に俺はドキッとした。


すると突然…

グゥ!!

『あ、お腹なっちゃった』

雪葉は自分のお腹を抑えて笑った。


< 12 / 96 >

この作品をシェア

pagetop