Snow Song-君といた輝雪-
『お腹減ったね。何か食べに行こうよ、もちろん君のおごりだけど』

雪葉はそう言って、さっさと歩き出した。


『はい…って、えっ?俺のおごりで!?』

正直、何でって思った。


っていうか、普通さっき会ったばかりの奴に、おごってなんて言うか!?非常識だよな…。


それに俺…たださえ今金欠なのに…。


『どうしたの?早く行こうよ』

頭の中で文句を言っている俺を、前を歩く雪葉が呼んだ。


もう雪葉に会う事もないだろうと思い、俺は仕方なく食事に付き合う事にした。


『あのー…どこのお店にするんですか?』

俺は前を歩く雪葉に尋ねたが、雪葉は俺の言葉を無視して、さっさと歩きき続けた。


< 13 / 96 >

この作品をシェア

pagetop