Snow Song-君といた輝雪-
雪葉の事だから、ずっと付き添われてるのが嫌になって…だからあの日男たちと揉めていたに違いない。


駅前で雪葉に歌を歌った時も…


雪葉がリクエストした『死ぬことがわかってる人間を勇気づける歌』…


冗談だって思ってたけど、あれは雪葉の心からの本音だったんだ。


そんな雪葉の事ばかり考えながら、俺はチラシを配り続けた。


日がどんどん過ぎても、いっこうに雪葉のドナーは見つからなかった。


そして次の日の朝…


俺は駅前の本屋の週刊誌の見出しを見て目を疑った。


≪雪下葉耶菜★熱愛!?≫


見出しにはそう書かれていた。


俺は雑誌の中を見た。


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