Snow Song-君といた輝雪-
*第7話 あともう少しだけ…*
そんなある日


曲が出来た事を雪葉に知らせるために、俺は雪葉のいる病院に訪れた。


しかし、病院につくと病院内は騒がしい状態だった。


『ど、どうしたんですか?』

俺は慌ただしく電話をしている雪葉の事務所の社長に尋ねた。


『優人君…雪葉がいなくなったんだ…』

社長は心配していた。


『ゆ、雪葉が…いなくなった!?』

俺はいてもたってもいられなくなり、病院を急いで駆け出した。


外は真っ暗な夜の狭間から、真っ白な雪が降り注いでいた。


もう降り止まないかのような勢いで、黒を白に染めて行った。


俺はそんな雪の中ただ行くあてもなく、雪葉を捜した。


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