Snow Song-君といた輝雪-
*最終話 消え行く雪に思いを馳せて*
雪葉がこの世を去って2週間…


雪葉のために書いた初めてのオリジナルの曲で


初めてのコンテンスト…


この歌をステージで歌ったら、君の事を思い出して涙が止まらなかった。


ステージを照らすスポットライトが、涙に反射して眩しかった。


緊張のあまり自分の声が自分じゃないみたいで…


ちゃんと歌えているのかさえもわからなかった。


曲を歌い終えると、その場で崩れ落ちて…


一人感極まっていた。


結局は俺は優勝は出来なくて、


審査員特別賞でさえも手にする事は出来なかった。


そんな帰り道…


降りしきる雪に映る、公園のベンチに座る君の姿…


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