突然の恋
「驚かせてごめん。何回も声かけたのに、全然気付いてくれなかったから…つい」


「…」


そう言われても、なぜ今目の前にいるのか、この状況に理解できなくて目を見開いたまま麻衣は佇んだままだった

なんとか声を出さないと…と焦る

「どうしてここに…?」

動揺しているのがバレないように平然を装った


「麻衣さんこれ店に忘れていったでしょう?」

そう言って差し出した右手には白い携帯と見慣れたストラップが…


「え!?うそっ?」

慌てて鞄の中を探してみても携帯はない…


どうやら青年ヒロが持っている携帯は私のだ





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