突然の恋
ーーーーーー


青年ヒロの腕の中はとても暖かかった

すっぽりと抱きしめられ腕さえ動かせないでいる

シャンプーの香りが鼻にかすむ

しばらく無言の時間がながれたあと、あのさ。俺…と青年ヒロが麻衣の耳元で囁いた

いっそう強く抱きしめられて麻衣は更に戸惑った


その時

〜♪♪♪〜


聞き覚えのある着信音が右手の中で鳴りはじめた

自然と二人は離れていた



着信画面には"健太"の文字



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