不器用な恋
「ん?どした?」
由香が、心配そうな顔で覗き込んでくる。
「え?なにが?」
「なんか、考えこんでるっぽいなぁとおもって。」
ぅわっ!!顔に出てたんだ!
うーん。
「ねね、由香はさ、秋元くんと話すと、やっぱ、嬉しい?」
由香の好きな人は、
同じクラスの秋元くん。
うちは男子と話すの苦手だから
一緒に行けないけど
今度みんなでカラオケに
行くんだって。
その話してるときの
由香の顔、
すっごく嬉しそうだった。
だからやっぱ、話すときも・・・
「嬉しいよっ♪あたりまえじゃん♪」