不器用な恋






菜摘おっせーなぁ…

うちはひとり寂しく、

学校の靴箱の傘立てに

腰かけていた。

しばらくすると

階段のほうから足音がして

たくさん人が降りてきた。


おっ!!菜摘よりはやくっ

紗代がきたっ♪


「さよー!!」


「ぉーひなじゃん♪♪」


「ねーねーさよさー…。」


実際、なんもとくに話すことはない(笑)


「あ!!ひなっ!ちょいきてー」

うちは、さよに手を握られ、ぐいぐい引っ張られる。


「えーなにー」


なんだろ…?

あっ!!わかった!!

津田くんのとこだ!


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