不器用な恋



数学の授業中にもかかわらずぅちが妄想爆発してると、

授業終了のチャイムが鳴った。

みんなが教室から出ていく中、

そのままぼーっとしてると、

麻衣がぅちのうでをつかんだ。


「きてっ」


「えっ、ちょっ、どしたの?!」


麻衣が走っていく先には、何やら、斎藤くんぽい人が…


って!!
あれ斎藤くんじゃん!!


「え、ちょちょちょ、麻衣!!」


ぅちの声を無視して、麻衣が走る、走る。


「町田ぁあーー!!待って待って!!」


「あ??あぁ、村本か。どしたの??」


「なんかね、今日橋本先生も代わりの先生もいないから、委員会なしだってー」


「まぢで?!♪」


「まぢまぢ♪♪」


麻衣はいきなりふりかえって、こっそり隣の人を指差し、にっこり笑った。


隣の人ってのは、斎藤くん…。


これってチャンスだよねぇ…


麻衣はずっと町田くんとしゃべってる。


話しかけなきゃだよね!絶対!!



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